- [更新日]2019/10/17
- [登録日]2019/10/17
就活の面接で、面接官がどのような質問をするのかをわかっていたら、素晴らしいと思いませんか。残念ながら人の心を読むことはできません。でも、質問を予想して、自分なりの考えをまとめ、言葉を整理する準備をすることは可能です。そうすれば、本番で緊張せずに、あなたが仕事にふさわしい人であることをアピールすることができます。
ここでは、就活の際の面接でよくある質問と、それに対する答え方のヒントになるものを紹介し、就活をする人を応援します。この記事を就活ガイドとしてお役立てください。
就活質問その1 自己紹介をしてください
自分自身のことをわかっているつもりでも、実際には広範で、オープンエンドであるため、意外と難しいのです。企業側は、この質問をすることで、あなたがどれだけ客観的に自分をとらえることができる人かを見ます。
答え方のポイント
1. 会社に関連付ける
面接官がこの質問をする時は、あなたが希望しているポジションと、会社に関連した内容を期待しています。会社や仕事についてよく調査し、あなたの経歴や趣味を、会社でどのように生かせるかという話につなげるのがポイントです。
2.情熱的に話す
会社は熱意のある人を求めます。第一印象を与えるチャンスは1回しかありません。 ほとんどの採用決定は最初の1分間で行われると言う専門家もいます。これには、挨拶、アイコンタクト、最初に言う言葉などが含まれます。背筋を伸ばして、はきはきと答えましょう。
3.会社はお友達を募集しているのではない
長所をアピールするにも、「会社にとってどんな人材が求められるか」ということに焦点を当てた答が求められます。「優しい」や「ひょうきん」という言葉で自身を表すのではなく、「決断力がある」「やると決めたことは最後までやり抜く力がある」など、仕事面で求められる点をアピールしましょう。
自分の長所が見つけにくい人は、短所をノートに書き出してみて、それをポジティブな言い回しに変えてみましょう。例えば「引っ込み思案」なら「思慮深く慎重な言動が取れる」、「怒りっぽい」なら「何事も熱意を持って取り組める」というように。
就活質問その2 志望動機は何ですか?
これは、就活の面接で必ずと言ってよいほど訊かれる質問の一つです。逆に、この質問に自分なりの答を持たない人は、その会社を志望するに十分な理由がないということになります。
答え方のポイント
1.志望内容を特化する
会社への漠然とした憧れを述べるよりは、他の会社ではできないことに焦点を当てましょう。例えば、「募集要項を見た時に最初に私の目を引いたのは~という部分です」「私がやりたいことのシステムが整っていると感じました」などの文言はとても有効です。
2.経験とスキルを強調する
あなたの持つ経歴、スキルは存分にアピールしてください。ただ、自信と傲慢は別物です。自身を説明するためにたくさんの素晴らしい形容詞を羅列してはいけません。言及したい経歴やスキルをひとつふたつ選択し、そのスキルが仕事にどのようにマッチし、会社にとって必要であるかという戦略に繋げてください。
就活質問その3 他社の志望状況を教えてください
企業側は、この質問をすることで、あなたが業界に対してどれほど真剣かを見ます。
答え方のポイント
1.同じ業界の会社を複数志望していることに言及する
あなたが応募しているすべての仕事に分野や特徴が共通していることが大切です。統一性がなく分野の異なる企業をいろいろ答えると、あなたが一体どんな仕事をしたいのかが伝わらず、仕事に対する熱意が相手に伝わりません。
例えば、「クライアントのニーズを分析し、開発チームに所属して技術問題の解決策を見つけることができるITコンサルティング会社をいくつか志望しています」と言うような答え方がベストです。
2.嘘は言わない
複数の社を志望しているにもかかわらず、採用されたいがために「他社は受けていません。貴社一筋です」と言ったり、第一志望でないのに「受かったら必ずこの会社を選びます」と言ったりするのはNGです。
その代わりに、「私のスキルが発揮できそうな貴社に最も魅力を感じています」「私の知識が生かされるには、貴社の役職が最も理想的だと思います」はOKです。
就活質問その4 何か質問はありますか?
面接は、あなたが会社に合っているかどうかを面接官が吟味する場であるのと同時に、会社があなたに合っているかどうかをあなたが吟味する場でもあります。「特にありません」は最悪の答え方。熱意・関心がないものとみなされてしまいます。
答え方のポイント
1.実際に職場で働いている自分の姿を想像しながら
会社のパンフレットやホームページに書いてある程度のことを、うっかり尋ねてしまったということがないように、要項、概要をあらかじめ熟読しましょう。会社で自分が働いている姿をイメージしながら浮かんだことを質問すると、就活と現実的な向き合い方ができます。
例
「会社での典型的な一日の流れはどのようなものですか?」
「この仕事で直面し得る最大の課題は何ですか?」
2.将来を見据えた質問をしよう
例えば、「もしも私を採用していただけたら、どんな仕事に携われますか?」「5年後、10年後に昇進や専門能力開発の機会はありますか?」など。どんな質問をするかということは、あなたがどんなことに価値観を見出す人かを示すチャンスです。
最後に
予想され得る限りの質問に、すべて答えられるように練習をしましょう。何度も練習することは大事ですが、決して暗記をするのではなく、あくまでも自分の言葉で語ることが大切です。熱心で真摯な気持ちが伝われば、成功に少しでも近づくことができます。
面接は、あなた自身をアピールできる最大のチャンスの場です。このチャンスを最大限に生かし、自身を就活の成功へと導いていってください。